ようこそ"こんな研究"のページへ
素粒子物理学研究室の活動の紹介です。
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- CDF に関する研究
- 次世代測定器の開発。1年後にはルミノシティを10倍に上げた実験が始まる。CDFグループは測定器を一新させる。広島大学を中心に、シリコン測定器のアップグレードのプロジェクトを行なっている。研究室に、現在の読みだしchip(SVX)用のハードウエア一式がある。今後は、SVX3chipを使ったテストシステムの開発をおこなう。
- トップクオークの物理。質量を精密に決めなくてはならない。
- 粒子反粒子対称性の破れに関する研究ができる。この研究を行なうにはb-quarkと呼ばれる、c-quarkにもu-quarkにも壊れる粒子の性質を探るのがもっとも適している。CDFはB中間子のデータをCLEOグループやLEPの4つの実験グループと同じ程度持っており、解析を競いあっている。
- 超対称性粒子の探索ができる。標準理論を越えた、粒子の探索ができる。実際には理論の予言するレベルの探索をするには、加速器、測定器ともに充分でない。しかし、実験的にはテバトロンはエネルギーフロンティアーにあり、何があってもおかしくない。
- LHC ATLASに関する研究
- 40MHzで次々に発生する物理現象を完全に記録できるシリコン飛跡検出器の研究
- 高い放射線被曝に耐えるシリコンストリップセンサーの開発。最終的な放射線被曝として、1X10^14/cm^2個の粒子が測定器を通過することになる。実験的にこの被曝量で動作する検出器の開発が進められている。
- ヒッグス粒子の探索。弱い相互作用の媒介粒子が重いことの原因はまだわかっていない。標準理論で予言されるヒッグス粒子を探索するにはテバトロンの10倍の加速エネルギーと1000倍のルミノシティを持つLHCが必要になる。これができるのは10年後になる。
素粒子物理学研究室に入りたい人へ
Ryuichi Takashima(ryuichi@kekvax.kek.jp)