WWW-CDFにあった絵の解説
アメリカへのアクセスが遅いのでここに絵を少し置いておきます。
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- Top quarkイベント170GeVもの質量のトップクォークがW粒子とボトムクォークに崩壊する。Jet1,Jet4がボトムクォークによるもの。ボトムを含んだ粒子は1ミリ程度飛んでから壊れる性質がある。電子はWプラスによるもの。WマイナスはJet2,Jet3に崩壊したと考えられる。
- Top quarkイベントJet1がボトムクォークによるもの。ミューオンと電子はそれぞれWマイナスとWプラスによるもの。jet2はボトムによるもののはずだが2次崩壊点がみえていない。
- W粒子生成イベント質量80GeVのWとジェットが0個、1個、2個、3個の場合のイベントのカロリメーターでのエネルギーの分布、ながて方向はビーム軸となす角度を示し、短い座標はビーム軸を極方向としたときの緯度に当たる角度
- Zイベント質量90GeVのZ粒子が生成したイベント。EtやPtという記号はビーム軸に直角なエネルギーや運動量の成分を表す。
- Zと高いエネルギーのガンマ線のイベント左側にZ粒子がでている。右側に255GeVという大変高いエネルギーのガンマ線がでている。こういうイベントが貯まってくると新しい物理の展開が期待できる。
- J/psiとK*生成のイベントJ/psiを含んだイベントを大量にとり、粒子反粒子対称性の破れの起源を探ることができる。1999年からの大強度ビームでの実験の成果が期待される。
- 高いエネルギーのボトム反ボトム粒子対の生成二次崩壊点があること、ジェット軸に対する横方向運動量が大きいことなどからボトム反ボトム粒子対の生成反応であると考えられる。ジェットの非常に高い運動量はなにか新しい粒子の生成を示唆しているのかもしれない。
- CDF測定器の立体断面図巨大なCollider Detecter at Fermi laboratry の断面図。高さが10数メートルもある。
- CDF測定器の立体断面図測定器の種類を詳しく書いた図。
- 次期SVX測定器の立体図Silicon VerteX 検出器の開発が日米伊の共同で進められている。1999年の実験開始に備えて製作が進んでいる。
Ryuichi Takashima(ryuichi@kekvax.kek.jp)